見々久町の人や文化に触れてみて下さい
伝統ある芸能・食文化の紹介
伝統芸能「見々久神楽」

見々久神楽 (みみく かぐら)
寛政元年(1789) 御﨑神社の遷宮の際、神職が神楽を演じられ、以後、江戸時代を
経て神職より氏子へと伝授された後も伝統の演目を真正 出雲神楽として着実に今へ
と伝え続けている。
保持者:見々久神楽保持者会
代表者:渡 部 亘
指 定:出雲市無形民俗文化財 (昭和34年)
島根県無形民俗文化財 (昭和36年)
公 演:御﨑神社例大祭 (10月25日)
讃岐金刀比羅宮例大祭(10月11日)
出雲各地神社の祭礼
伝統芸能フェスティバル、民族芸能大会
学校、地域行事などで上演を行っている。
伝統文化「とんど祭」

とんど祭 (とんどさい)
奉納者 : 見々久町畑町内会の皆さん
奉 納 : 毎年、1月第2週の日曜日に開催。
出雲地方のとんど祭は、無病息災を願って「とんどさん」として行われる。
孟宗竹を心柱にして、直径3m、高さ10m位の神床を作り、住民が持ち寄ったしめ
飾りやお札を入れ、祭事の祝詞の後、点火することで始まります。
心柱が焼け落ちたところで、餅やするめなどを焼いて食べることで、今年一年
皆が健康に過ごせることを願います。
伝統文化「神事華」

神事華 (じんじばな)
奉納者 : 見々久町下町内会氏子の皆さん
奉 納 : 平成20年 (2008)10月25日 御﨑神社 例大祭
神事華は氏神様に、数か月間の念入りな準備と制作に氏子あげて行い、
例大祭に奉納するものである。
神事華は4mほどの孟宗竹芯棒に48本の竹竿を放射状に配置し、ドーム状に形作る。
華は氏子全員が7色の色紙を折って作る。それを竹竿に等間隔で1本に20個ほど付
ける。総体として、約1000個の華で飾られ、見事なものである。
完成した神事華は台車に載せ町内を練り歩き、御﨑神社境内に奉納する。例大祭が
終われば、花の着いた竿を氏子が五穀豊穣を願い持帰り家に飾る。
見々久町御崎神社の神事華は、他に類を見ない貴重な華形を保持。
食文化「出雲そば」

出雲そばの特徴
地元で採れたそばの実を使い殻の着いた玄そば、または殻だけを取ったそばの実を
用いそば粉の分類はせずにそのまま挽き込む「挽きぐるみ」と呼ばれる製粉方法で作
ります。
この方法で作られるそば粉は、殻や甘皮が入っているので、色は黒っぽくなりますが、
栄養価と香りは抜群です。このそば粉を使ってそば打ちから始めます。
食べ方にも特色があり、「割子そば(三段の器に盛り付け)」、「釜揚げそば」と云った
独特の食べ方があります。
また、もみじおろしや大根おろしを薬味とする特徴があります。
今でも昔ながらの製法が受け継がれ、拘りを以っておそばを楽しむ慣習があります。
これぞ日本三大そばのひとつ、美味しい「出雲そば」です。
食文化「笹巻き」

笹巻き(ささまき)
出雲地方では、旧暦・端午の節句の伝統食として根付いている。新緑の5月上旬頃から
熊笹が大きくなることから、この時期になると、月遅れの端午の節句に家庭では「笹巻き」
をつくり、男の子の成長を願い食べる風習がある。
笹巻き作りには、沢山の工程があり、家庭内で役割を決めてつくる、家族総出の楽しい
行事でもある。また、笹の巻き方や形は地域や家庭によっても様々です。
お団子づくりには、もち米粉を水でこねて小判型にして、これの真ん中に芯棒を刺し、
上から5枚程度の熊笹で巻き、いぐさで結ぶ。
そのままお湯でゆでたら出来上がり、笹の葉を開いて、だんごを取り出し、きな粉や砂
糖醤油をつけて食べる。新鮮な笹の香りも一緒に食する。
言葉の文化「出雲弁」
見々久地区で、私たちが日常の会話で話す主な出雲弁の一部を紹介します。
特に65歳以上の方々は、日常的に出雲弁を多用した情緒ある言葉の文化が根付いている。
今でも会話の主語は出雲弁で話すことに、まったく違和感を持つ人はいない、むしろ出雲弁を聞
いたり、会話をすることで和ある温かみや親しみを感じる。
【出雲弁】
(意 味)
【出雲弁】
(意 味)
えけん
こげ
そげん
あくだれる
おんぼらと
はんざまく
えたしい
かたっぽ
ちょんぼぉ
すいちょーげな
そげかい
だんだん
ばんじまして
まめなかね
じき
こししたあ
あいまち
まくれる
べったぁべったぁ
えしこ
だんさん
えけん
えらしじぃ
えのぉ
こらほど
(いけない)
(こうです)
(そんな)
(暴れる)
(穏やかに)
(適当、見苦しい)
(患う、苦しい)
(片方)
(少し)
(好きだそうだ)
(本当かい)
(ありがとう)
(夕方の挨拶)
(元気ですか)
(早い)
(あふれる、こぼれる)
(怪我)
(転倒)
(いつも いつも)
(良い、上手)
(医者、警察官、偉い人)
(いけない)
(可哀そう)
(帰る)
(こんなに)
えっと
えなげ おちらと
かいしき きんにょ
あげだぁ
ただもの
ろーもろーちき
あーから
きちゃない
たわいくそもない こちょばしぃ くたぁべたぁ ごっつお だらじ あげあげ くわぁこい どちめち ぼろける
(充分に)
(不出来、不満足)
(ゆっくりと)
(まったく)
(昨日)
(その通り)
(いつも)
(こんなにたくさん)
(あれから)
(汚い)
(他愛もない、しょうもない)
(くすぐったい)
(くたびれる)
(ごちそう)
(馬鹿)
(そうだそうだ)
(食べよう)
(結論)
(落ちる)
(道端談) ※文左の標は標準語の会話、出は出雲弁の会話を表します。
出雲弁の日常会話を2例紹介します。
標 やぁー、何時もありがとう
出 あぁ、べったぁ、だんだん
標 昨日は、雷がチカン々と鳴り大きな音がした
出 きんにょは、かんなぁがちっかぁん々なって、がいなおとがしたがのぉ
標 どこかえ落雷しただろうか
出 どこぞえ、あまぁせだったかやぁ
標 そうだね、急なにわか雨だったからね
出 あげだのぉ、あただに、むらさもあぁしのぉ
標 貴方は、何をされていた
出 おまえさん、なにしだったかねぇ
標 私は水田の畔端の草刈りをしていたが、貴方は
出 おらは、田のへりのくさかぁ、しちょったが おまえさんは
標 私は、畑の野菜の様子を見てやっているが
出 おら、はたけの、しゃえもんみちょうだども
標 中々上手くいかない
出 なかなか、まいことできんがぁ
標 そうだね、なにも出来かねる
出 あげだ、なんにもできかねえけんのぉ
標 まぁ、ゆっくりやります
出 ま、おちらとやぁわなぁ
(近所へ) ※文左の標は標準語の会話、出は出雲弁の会話を表します。
標 おはよう、何時もありがとう
出 おはようさん、べったぁだんだん
標 こちらこそ、何時もありがとう、腰掛けてお茶でもどうですか
出 こっちこそ、べったぁだんだん、ま、掛けてお茶なーと
標 いいや、私も忙しいですので、お茶はまた
出 えーんや、おらもけわしけん、また
標 ようこそ来て頂いたが、何事でしょうか
出 よおこらいたが、なんだかいね
標 いやぁ私、貴方に一寸お願いがあって
出 えんや、おら、お前さんね、ちよっこしごもしんで
標 私になる事なら、少しの間でも
出 おらね、なぁことなら、ちょんぼうがなかいでも
標 稲の穂が出るので、猪除けを行いたいので
出 えねのほがでーけん、えのししよけ、さとおもって
標 それなら涼しい間が良いと思うが
出 ほんなぁ、しじしなかいが、えがね
標 それなら、面倒掛けますが頼みます
出 ほんなぁ、めんだなこと、たのんわ
標 貴方も、私も若くなく、暑いので患って熱中症になってもいけないから
出 おまえさんもおらも、わけことねけん、のくて、えたしなってもえけんけんのぉ
この言葉の文化「出雲弁」の監修は、見々久神楽保持者会の青木保二氏 (見々久町在住)
神楽舞台の口上の一つに言立があるが、長い歴史を経て、諸先輩方から受け継いで来た同氏の
悠長な出雲弁で、口上しながらの演目(節分参りの舞等)では、正統出雲弁が堪能できる。
日々、熱心に出雲弁文化の研究に取り組まれ、ユーモアある言葉の文化を私達に継承し、ご指
導頂いている。